ipadを サブディスプレイ にしたいけど、Macじゃないしな。。。SideCarを使用できないって思ったことないですか?
こんにちはふらすぺ(@flatspace_blog)です
カフェでの作業は集中できるけど、シングルディスプレイで作業効率が低い。家で作業すると、集中力を削ぐものがいっぱいあって集中しにくいけど、ディスプレイを用意できているから作業効率はいい。
ということが多々ありました。しかしWindowsのPCなので、SideCarが使えない。
そこで、いくつかの方法でiPadをサブディスプレイにしてみました。
それぞれのメリットデメリットとどちらが優れているか紹介いたします。
本記事は
- 出先でサブディスプレイが欲しい
- iPadは持っているけど、PCがWindowsでSideCarを使用できない
という人に必見の記事となっています。
Contents
iPadを サブディスプレイ 化するメリット/デメリット
まずは、そのままノートPCを使用することと、専用の持ち運びモニターを使用することと、比較した際のメリット/デメリットを紹介します。
メリットは以下の通りです。
デメリットは以下の通りです。
メリット①作業効率アップ
モニターが1枚よりも複数の方が作業効率が高いことがSteelcaseが行った「マイクロソフトの仕事環境を機能的にするための調査・研究」に関する記事「How Multiple Monitors Affect Wellbeing」にて明らかになっています。
iPadであってもなくてもデュアルディスプレイにて実施する作業効率の観点からメリットがあると言えます。
メリット②1台で2役以上の役割になる
iPadをノートや手帳の替わりにしたり、電子書籍リーダー替わりに持ち運ぶ方は多いのではないのでしょうか?
そのiPadをモバイルモニターの代わりにすることができるので、普段の役割と合わせて2役以上の使い方をすることが出来ます。
メリット③ペン入力ができる
iPadと合わせてpencilを持っている必要がありますが、ノートPCで文字入力ができるようになります。
OneNoteなどのiPad、iPhoneなどと同期できるツールを使用すれば、PC接続で作業中に描いたメモなどをスマートフォンで見るなんてことができるようになります。
また、ペンタブとしての簡易利用もできます。
簡易という言葉を使用したのは。ペンタブほどの反応速度がないため、細やかな描写はできないからです。
出先で、イラストを描くといったときは、iPadそのまま使用する方がよいかと思います。
デメリット①PC+iPadで持ち運びには不便な重さになる
iPad mini 6でも300g弱の重さがあります。
一般的なノートPCが1.2kg~1.6kg程度ですので、2kg近くなります。
上記に加えて、充電器やその他荷物を合わせると持ち運ぶにはかなり重たい荷物となってしまいます。
荷物を大きくしたくない方や、重たい荷物を入れることを想定していないバックで、移動される方には向いていないかと思います。
デメリット②WindowPCとワイヤレス接続するには安定感がかける
現状サブディスプレイとして、iPadを使用する場合、SideCarほどの安定感で接続することはできません。
安定して接続するには、モバイルディスプレイに、有線接続することが一番となってしまいます。
遅延を気にせず、出先でのデュアルディスプレイを実現する場合は、モバイルモニターを購入することをおすすめします。
デメリット③ 動画コンテンツが表示されないケースがある
LunaDisplayの公式ページ(こちら)でも言及されていますが、HDCPに対応していない為、ストリーミングサービスの使用ができません。
参考:HDCPとは
HDCP とは何ですか? hulu.jp
HDCP とは、デジタルコンテンツの不正コピーを防ぐことを目的とした著作権保護技術になります。
HDCP 対応の HDMI 端子、DVI-D (デジタル)端子、DisplayPort 端子から出力された映像や音声は暗号化され、これを正しく再生するには入力側も HDCP に対応した HDMI、DVI-D(デジタル)、DisplayPort を装備している必要があります。
そのため、YoutubeやNetFlixをサブディスプレイに投影してながら聴きを見るような使用方法がとれません。
使用すると、iPad側で表示した際に真っ黒の画面となってしまいます。
サブディスプレイ 化するのにおすすめするiPad
次にサブディスプレイ化するのにおすすめのiPadを3つ紹介します。
前提として、サブディスプレイ利用におすすめする条件は以下です。
- 10~11インチのディスプレイサイズ
- iPad側の性能は重要でない為、無印やAirなどのシリーズ
2022 Apple 10.9インチiPad
2022年に発売されたiPadです。
iPadにて重たい作業(動画編集や画像編集、イラスト制作など)をせず、簡単なメモやWeb利用、動画視聴用ということであれば、十分な性能と大きさと言えます。


2021 Apple 10.2インチiPad
1世代前の無印iPadですが、こちらでも重たい作業がなければ十分な性能です。
デメリットとしては、Applepencilが第一世代という点ですが、pencil利用がない方であれば問題ないです。
整備済み製品もでることがあるので、そちらもチェックするといいと思います。


iPad mini 6
最後にiPadmini6を紹介します。
こちらは8.3インチのディスプレイで、前提のところで記載した10~11インチよりも小さいサイズになります。
ただし、持ち運びという点を考慮すると小さいサイズの方がよいです。
8.3インチのディスプレイでも我慢できるという方であればよいと思います。


PCの画面をiPadに複製し、 サブディスプレイ 化する方法
本章では、PCの画面をiPadに複製する方法について、WindowsとMacのそれぞれのOSに合わせて紹介します。
Windows① Luna display

LunaDisplayは、PC側の端子にUSBドングルを差し込む&アプリのインストールにて使用することができる製品です。
評価項目 | 評価内容 | 評価詳細 |
---|---|---|
接続までの手間 | △ | 初回はインストール作業などが必要になるものの、大きな手間ではない |
表示の快適さ | 〇 | 有線接続のディスプレイほどではないが、普通に作業する分には問題ない |
価格 | × | ドングルに19,800円という高価な値段設定となっており、高い |
その他 | × | ・USBドングルを持ち運ぶ必要がある ・USBドングルはHDMIとUSB-Cタイプがあり、端子に直接指す必要がある為、PC側の端子が1つつぶれるかつ、持ってるPCによっては2台併用ができない |
対応OS | 〇 | Mac/Win |
USBドングルを購入するのに20,000円弱の費用がかかるため、導入ハードルが高いのが現状です。
ですが、ワイヤレスで接続できるうえに、接続の快適さは問題ないレベルなので、頻繁に出先でディスプレイを使用する方にはおすすめできます。
また、本製品はMacにも使用できるため、SideCarが使用できない古いiMacを使用している方におすすめです。

こんな人におすすめ!
有線接続がいやで、無線接続でも安定した接続がしたい。
おすすめできない人
そこまで使用頻度が高くなく、低コストで使用したい方
詳細は以下の記事でも紹介しているので、合わせて確認してみてください。
Luna Display 有線接続も可能なiPadをサブディスプレイ化できる商品の使い方を紹介!
Windows② DuetDisplay
DuetDisplayは、有線接続も無線接続も対応可能なアプリになります。
DuetDispayはこちら
評価項目 | 評価内容 | 詳細 |
---|---|---|
接続までの手間 | △ | 初回はインストール作業などが必要になるものの、大きな手間ではない。 |
表示の快適さ | 〇 | 有線接続時は、モニターと比較してもほぼ差異を感じないほど 無線接続時は、Wi-Fiの強さによっては少し気になる場合有 |
価格 | △ | 有線接続であれば、1,220円(iOS版)、1,080円(Android版)のアプリを購入することで使用できるが、ワイヤレス利用には年2,200円~のサブスク契約をアプリ購入とは別に支払う必要がある。 |
その他 | △ | iPadを認識しないケースがあり、プレゼン等の公式な場での使用には不安が残る |
対応OS | 〇 | Mac/Win |
有線で使用する場合は、1,220円程度で使用することができ、それなりに安定しているので、かなりおすすめできます。
無線接続をする場合は、年2,200円のDuet Airもしくは、筆圧検知等Apple Pencilの機能を使用可能になるDuet Pro(年3,200円)のサブスクを契約する必要があります。

9年以上使わなければLuna Dipayよりも安上がりです。
また、Duet Proであれば筆圧検知といったLunaDisplayにない機能を使用することができます。
無線・有線や、pencilの利用有無など各個人の状況に合わせて使用し分けることが出来る点が、最大のメリットとなります。
おすすめできる人
・iPadを有線接続して使用したい方
・iPadを液タブ代わりに使用したい方
おすすめできない方
・無線接続したいが、サブスク契約をしたくない方
詳細は以下記事で紹介しています。
Duet Display 有線接続できるiPadをサブディスプレイ化アプリを紹介!
Windows③ SpaceDesk
SpaceDeskは、上記2アプリとは異なり、無料で使用できます。
評価項目 | 評価内容 | 詳細 |
---|---|---|
接続までの手間 | △ | 初回はインストール作業などが必要になるものの、大きな手間ではない。 初回以降は、簡単に接続可能 |
表示の快適さ | × | ポケットWi-Fiや、カフェのフリーWi-Fiでは、画面の遅延をかなり感じる。 自宅のWi-Fi環境であれば、それなりの速度となるが、有料アプリと比較すると かなり劣る |
価格 | 〇 | 完全無料で使用可能 |
その他 | × | 動画再生時の音との差が大きく、Webページを隣で表示する程度の使用推奨 |
対応OS | 〇 | Mac/Win |
無料で使用可能というのは、大きなメリットです。
使用にあたっても、追加課金が必要な要素はないため、簡易的な使用をしたいという方はこちらをお勧めします。
ただし、表示はWi-Fiを経由するため、Wi-Fiの強さに大きく依存します。
ポケットWi-Fiやカフェ等のフリーWi-Fiでは、かなり遅延を感じ、自宅のWi-Fi環境下でも、マウス等の遅延ははっきりと認識できるレベルです。
PCの横において、Webページを表示するだけであれば、問題ないと思いますが、それ以上の作業は難しいです。
こちらは無料ですので、ぜひ一度試してみてください。
おすすめできる方
Webページや資料を見ながら作業をする等の簡易的な使用方法のみを想定されている方
無料でiPadをディスプレイ化したい方
おすすめできない方
サブディスプレイ側でも作業をしたい方
ポケットWi-Fiでの接続を考えている方
詳細は以下記事で紹介しています。
Spacedesk タブレットをサブディスプレイ化できるアプリの使い方を解説!
Mac① SideCar
MacBookの標準機能として、iPadをディスプレイとして使用可能なのが、SideCarです。
評価項目 | 評価内容 | 詳細 |
---|---|---|
接続までの手間 | 〇 | 接続にインストール等が不要で、簡単 |
表示の快適さ | 〇 | M1 MacBookであれば遅延を感じることなく表示される |
価格 | 〇 | 完全無料で使用可能 |
その他 | △ | MacBookが古いと性能を生かせない |
対応OS | × | Mac |
Windowsでは使用不可となりますが、完全無料で、有料級のスペックを誇ります。
M1やM2を搭載したMacBookであれば、なんのストレスもなく使用可能なものの、intel製CPU(2019年以前のMacBook)の場合、DuetDisplayの方が遅延なく表示可能です。
M1以上のCPU搭載しているMacbookを使用している方にお勧めです。
おすすめできる方
M1以降のMacbookを使用されている方
おすすめできない方
intel製Macbookを使用されている方
番外編:Wndowsで サブディスプレイ を安定稼働させるためには
番外編となりますが、iPadにこだわらなければ安定した接続を行う方法がWindowsでも2つあります。
iPadを持っていなかったり以下で紹介する製品を保持している場合は、参考にしてみてください。
Galaxy Tabを使用する。
Galaxy Tabには、「2番目の画面」という機能が搭載されており、無線接続でもSideCarに匹敵する快適な表示が可能です。
また、Galaxy Tab自体にもiPadを凌駕する性能と書き心地の良いSペンが使用可能であり、iPadを購入する前であれば、こちらを検討するのもよいかと思います。
iPadより優れている点
12.9インチより大きいサイズがある。
懸念点
iPadと違い、Androidタブレットは専用のOSがなく、最適化されたアプリの提供がされていないケースがある。
購入の際は、サイズ感をiPad Pro 12.9インチなどを参考にしたりすることで、しっかり確認してみてください。
モバイルモニターを使用する
タブレットの使用がそこまでない場合は、モバイルモニターを購入するのも一つの手です。
無線接続が可能なモデルや、16インチといった大きなモデル、電源無でバッテリー駆動ができるタイプなど多様な種類から選択することが出来ます。
個人的には、バッテリー駆動×無線接続が可能なモデルがおすすめできますが、価格が高い為、必要な要素を検討してみてください。
おすすめの製品をいくつか紹介します。
おすすめ サブディスプレイ ①ASUS モバイルモニター モバイルディスプレイ ZenScreen Go MB16AWP
こちらは、ワイヤレス接続可能かつ、バッテリー駆動が可能なモデルです。
価格が高いものの、使用頻度が高く、出し惜しみをしたくない方にお勧めです。
項目 | 詳細 |
---|---|
解像度 | 4K |
画面サイズ | 15.6インチ |
ワイヤレス接続 | 〇 |
バッテリー内蔵 | 〇 |
価格 | ×(72,545円) |
おすすめ サブディスプレイ ②Cuview 有機el モバイルモニター15.6インチ
こちらは、有機ELを搭載したモデルです。作業用途というよりは、映画を見たり、switch等のゲームをするのに向いている製品です。
また、タッチ操作やスピーカー内蔵となっている点も上記使用用途とマッチしています。
解像度 | 4K(有機EL) |
画面サイズ | 15.6インチ |
ワイヤレス接続 | × |
バッテリー内蔵 | × |
価格 | ×(69,868 円) |
おすすめ サブディスプレイ ③モバイルモニター Hoyaliro 10.5インチ
こちらは、厚さ8mm、重さ250gと持ち運びに適した商品となっています。
軽さに伴い、ワイヤレス接続やバッテリー駆動などはできないものの、USB-Cにて給電と映像入力が出来るため、取り回しには困らない製品です。
また、値段も2万円以下とモバイルディスプレイの中では手が出しやすい為、初めての1つとしてお勧めできます。
項目 | 内容 |
---|---|
解像度 | フルHD |
画面サイズ | 10.5インチ |
ワイヤレス接続 | × |
バッテリー内蔵 | × |
価格 | 〇(16,999 円) |
!!!!!こちら!!!!!
iPadを サブディスプレイ 化する方法 まとめ
iPadをサブディスプレイ化する方法(+α)について紹介しました。
DuetDisplayが一番おすすめできる使用方法でしたが、用途に応じてそれぞれ違うので、用途を検討したうえで、ためしてみてください。
おわり