イシュー からはじめよ「知的生産のシンプルな本質」という本をご存じだろうか。
10年以上ビジネスマンに愛されている名著であるため、ご存じの方も多いと推察する。
今回は、イシューからはじめよを改めて読んだうえで仕事術を解説していきたい。
以下参考書籍です。
Contents
そもそもイシューとはなにか。

本書ではイシューとは①2つ以上の集団で決着しない問題、②根本にかかわるもしくは白黒はっきりしない問題の1つの観点から問題度合い(=イシュー度)が高い問題であるとしている。
そしてイシューからはじめるとは、イシュー度が高い問題を対応し、且つ高い質の解を提供することでバリューの高い仕事を実践せよということである。
もちろん目の前の仕事考え無にこなしてしまってはイシュー度が低い仕事を多くこなすことにつながるので、仕事を始める前にイシュー度が高い仕事を「見極める」必要がある。
では、次章にてイシュー度が高い仕事見極め、解を導く方法について解説する。
イシュー からはじめる仕事術
イシュー の見極め・明確化

イシューの見極めをする際には、自分の仕事の大前提に立って、イシュー度を検討する。自分がいチームや部署、プロジェクトが活動している目的と照らし合わせ、本当に解決すべき課題なのか確認する必要がある。
ここでイシュー度の考え方に照らし合わせることで本当に必要な仕事かどうかをみきわめることが大切である。
イシューが自分がすべき問題であると見極めることができれば、次に行うべきはイシューの明確化である。本フェーズでは、イシューに対して以下2つを明確化する。
このフェーズでの最終目標を1文で表すと「課題の答えを逆算し、分析すべき情報を明確化する」となる。
仮説を言語化
分析をする前だが、問題に対して「〇〇〇ということではないか」という答えを一文で言語化する。
分析すべきこと(=イシュー)を明確化
上記にて仮説を設定したので、仮説を導く為い必要な情報がなにかを明確にする。
ストーリー立て

前項まででイシューが明確化できたので、次はストーリー立てをする。ストーリー立ては言い換えれば目次の作成と言える。
その為にはイシューの分解が必要となる。イシューの分解には思考フレームワークの一つであるロジックツリーを参照してほしい。
以下の記事は参考になったので、掲載しておく。
【ロジックツリー】作り方を徹底解説!4種類のツリーの実践例あり
また、分解する際はMECEを意識する必要がある。MECEとは漏れなくダブりなくという意味である。
例えば、母親向けの商品を検討していく中でターゲットを分解したときの正解と不正解は以下である。
MECEである:29歳以下、30歳~49歳、50歳以上
MECEでない:ヤンママ、ギャルママ【漏れあり、ダブりあり】
イシューの絵コンテ化

ストーリーが出来上がったら中身の肉付けが必要となる。多くの人はここでで情報分析をするべきでは?と考えてしまうが、徹底的に答えから逆算していく本著では、データ分析をしたのちに格納する箱を先に作っていくイメージだ。
絵コンテ化と評しているが、多くのアウトプットはスライド等の資料化だと思うので、ここでは図式化する前提で解説する。
図式化する際は、定量的に明示できると説得力があがる。定量分析の軸は「比較」、「構成」、「変化」で検討すると良い。
イシュー の分析

絵コンテ化ができれば、やっと分析に移る。分析では絵コンテ化した際に検討した箱に必要な情報の裏付けをとっていくイメージだ。
この際に気を付ける必要があることは、仮説ありきにならないことである。仮説がまちがっている場合は、仮説と照らし合わせて適宜仮説を修正していく必要がある。
成形

ここまでくればあとは論理構成の正しさを確認しつつ適切なアウトプット形式に落とし込むだけである。
分析等で多くの情報を得た脳から湧き出てくる多様なアイデアをすべて表現してしまうと読者にとって情報過多となってしまい伝えたいことが伝わらない恐れがある。
スライドあたりのメッセージを1つにするなどシンプルさを保つ必要がある。
まとめ

ここまで「イシューからはじめよ」について解説をしてみた。
仕事術を身に着けることによって、問題解決能力の向上を図ることができる。ランチェスター戦略という考え方では兵力数と武器性能で勝敗は決まるとしており、今回はそのうちの武器性能の向上を図れる。
ランチェスター戦略については以下の記事を参照いただきたい。
https://flatspace-blog.com/work/lanchester-strategy/
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